朱雀 まい。 TikTokで広がる「September調子はどうだい?」不登校経験を歌に

舞坂 本店 (まいさか)

朱雀 まい

TiktTokで「September調子はどうだい?」と語りかける動画が、現在31万超の「いいね」を集めています。 投稿後からじわじわと広まり、オリジナルのメロディーをつけたり、歌詞を英語にしたりして「 september」や「 セプテンバー」などのハッシュタグをつけて投稿する人も。 歌詞には「私はね、ぶっちゃけ学校とかクソくらえだと思ってたよ」という言葉も出てきますが、作者のうじたさんは「学校行かなくていいとか、行ってほしいとか、そういうことを伝えたかったわけではない」といいます。 動画は何のために投稿したのか、そして反響をどう受け止めているのか、聞きました。 マルチクリエーターの「独り言」 うじたさんはSNSを舞台に活動するマルチクリエーターです。 TikTokのフォロワーは16万人。 短いものでは12秒程度の、TikTokのBGMとして使われる楽曲を制作したりしています。 これまでつくってきた歌のテーマは様々ですが、「独り言のようなものをつくりたい」という気持ちで作ってきたものがほとんどです。 そんな中、今回の投稿がバズりました。 おはよう こんにちは おやすみ September調子はどうだい? ちゃんと学校いってるかい? あたしはね、 ぶっちゃけ学校とかクソくらえだと思ってたよ 明日学校に行きたくないと思ったキミへ 大丈夫、大人は楽しいぞ うじたまいさんが投稿した「September」の歌詞 反響受けYoutubeで解説 投稿したのは9月8日でしたが、1カ月ほど経ってからTikTokで人気のユーザーが「September」のカバーを投稿したことで、多きなうねりになっていきます。 中には本家超えの「いいね」がつく人も。 うじたさんは反響を受け、この動画に込めた思いを自身のYoutubeチャンネルで語り、小学生のときに小学5年生から1年間不登校になった経験があることなどについて語りました。 不登校の頃を振り返るうじたまいさん 自分を保つための「架空の世界」 学校に行かなくなってすぐの頃は、架空の世界を想像して日々を過ごしていたという、うじたさん。 「芸能界に興味があったので、その世界にいることを想像して、自分を保っていました」 ただ、数カ月すると、徐々に客観的に自分をみるようになり、友達に対して自分の気持ちを話せない自分がいたことに気づきました。 その間、同居していた祖母や母親は「すごく心配していた」。 でも、「学校に行かないのはなんで?」や、「(学校についての)話をしよう」と言われるのがとても嫌で、拒否し続けていたうじたさん。 「学校以外の話題は平気で、『でかけよう』と外に連れ出してくれたのがうれしかった」といいます。 母伝いに聞いた「学校に来て」 学校に戻ったきっかけはいくつかありましたが、ある日、先生と話すために学校に出かけた母親から、「(うじたさんの)友達が『まいちゃんに学校に来るように言って』と言っていたよ」と伝えられたことは大きかったそうです。 当時携帯電話に、心配するメールを入れてくれる友達もいましたが、「直接伝えられるよりも、母親を通じて言ってくれたことで『本当の気持ちだ』と感じた」といいます。 その言葉を聞き、さらに「このまま外に出ず、何も知らずに生きていくのがいやだ」と小学6年生の後半から学校に戻りました。 撮影にも使っているスマホを持ち、撮影の工夫などを語るうじたまいさん 小学生だった自分に向けてのメッセージ そんな経験や、9月1日に自殺する子どもが多いという報道を目にしたことなどが影響して、「September」は生まれました。 「当時の自分は他人から学校に行かないことについて何かを言われるのがいやだった。 だから、この投稿も何かを伝えたくてやったわけじゃないんです」とうじたさん。 Youtubeでは、不登校だった当時の自分に伝える気持ちで投稿したことを明かしています。 でも、共感は広がりました。 「自分の気持ちに気づけた」 歌への感想には、「どうしてつらかったのか分からなかったけど、自分の気持ちに気づけた」「涙が止まらなかった」などの言葉が寄せられました。 中には「歌を聴いて学校に行けるようになった」という思いを替え歌にして投稿してくれた人もいました。 「未来へのふわっとした安心感があれば救われる人もいるんだと感じました」と、うじたさん。 「 September」などのハッシュタグをつけて投稿する人の中には、不登校とは縁のなさそうな制服姿の仲良しグループもいます。 言葉にしがたい不安感を優しく包み込むこの曲が、より広い層に届いていることを実感します。 「アレンジしてくれる人の中で、つらい時期を超えた大人はもしかしたら、『大人は楽しいぞ』の歌詞を『確かに』と感じて投稿しているのかもしれないし、子どもたちは『学校とかクソくらえだと思ってたよ』に共感してくれたのかもしれない」 「どちらにしても、TikTokでの発信は楽しかったり喜びだったりを表現するような気がするので」と広がりを前向きに捉えています。 一番言いたかったのは最後、だと言います。

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